パンダアップデート4.2
先週末頃から全地域同時発生でパンダアップデート4.2が更新されているということなんですけど。
パンダアップデートってのは低品質の評価だと言われてますが、明らかにユーザー体験を著しく損ねるページを持ってるだとか、今回の更新ですごい影響を受けたサイトが大騒ぎしださないと、どういう特徴が顕著な更新なのかについてはまだあんまよくわかんないですね。
というか、最近はさっぱりわかなんない。
大きな商用キーワードの場合、どう考えても更新頻度の高さとか、PVやUUの多さだとか、そういうのと違うところで順位がじんわり動いてる。
その中には、なんでここが上位?ってものすごい疑わしいところも依然として入ったままだし。
webmasters tools が Search Console って名称変更?
このように Search Console って名前に変わった様子。
Google ウェブマスター向け公式ブログ: "Google Search Console" - ウェブマスター ツールが新しくなりました
中身は?
つい最近実装された「モバイル ユーザビリティ」や「検索アナリティクス(ベータ版)」などの実装以外はそんなに変わってない感じ。
ただ、なんか動作(項目をクリックしてからの反応)が速くなってるような気もしますね。
商用サイトのモバイフレンドリー・アルゴリズム更新どうすか?
Googleのモバイフレンドリー・アルゴリズム更新はパンダアップデートやペンギンアップデートよりも影響が大きいらしい。
…ってことでいよいよ4月21日、パンダアップデートやペンギンアップデートよりも影響が大きいといわれている Google のモバイフレンドリー・アルゴリズム更新です。
普通に考えて Google がモバイルでの検索結果とデスクトップでの検索順位を大きく変えて別物にしてしまうとは考え難いんですけど、どうなんでしょ?
あとだいぶ前の話だけど PageSpeed のようなランキングファクターはデスクトップのバージョンをベースとしており、モバイルバージョンを基準としていない、というような話もあったりして、ランキング的にはどうなるんでしょ?
個人的にはいま検索結果に表示されている「モバイル対応」の文字がスニペット部分に表示されるか否かの違いと、ちょっとした変動程度で落ち着くんじゃないんだろうかなー、って思ってますが。
で、実際に同業のヤフーディレクトリ登録サイトのモバイル対応具合を見ても、一部を除いてほぼどこも対応してないんですよね、してないのかできないのかわかんないですけど。
そもそもアイドルタイムにモバイルデバイスで閲覧されたり、モバイルデバイスで購買に至るような商材を扱っている業界でもないわけで、どうしてもモバイルデバイス対応に重点を置かないといけないとも考え難いと感じてる所も多いんじゃないかとも思うわけです。
対応してもチラ見のカタログになっちゃうだけというか、もともと商品点数も異常に多いし、一般のエンドユーザー向けの商材でもないし、うちの場合にしても、意味があるのだろうか?ほとんどないんじゃねっていう懸念があったり。
しかもこのところの業界の業績全体の低迷具合もあって、サイト作りにかける時間もリソースもそんなにないだろときた(笑)
確かにモバイルからアクセスするユーザーの割合は年々増えてはいますけど、そのユーザーが購買に至っている率ってのはもうデスクトップのユーザーと比べたら圧倒的に少ないし、少ないだけでなく微々たるもので、もしこれで飛んじゃうような需要ならもう予算が出ないならいっそやめちゃった方がいいんじゃ、もう手抜きでええわって感じ、わしはもう知らん、という感じ。
対応するとしたら、一番コストを抑えられるのがひとつの URL で運用できて、いろんな手間が一気に省けるレスポンシブデザインにして、モバイル フレンドリー テストでいい点が出ているなら、モバイフレンドリーの観点からは別にそれで問題ないんでしょうけど。
ところがモノ売るレベルとなるとぶっちゃけそんなの全然意味ないんですよね。
レスポンシブデザインにするだけで、モバイフレンドリーあたりまえ・ユーザーフレンドリーあたりまえ・マシンフレンドリーあたりまえ三拍子を本当にあたりまえにできてんのかと。
モバイルデバイスでモノを買ってもらうには必然的にモバイルユーザー向けのサイト内行動に合わせた UI とか導線設計がされてないと、ただ表示だけがモバイルデバイスに対応したぞってレベルじゃ実際使いにくいだけで、結局は購買に至るような使われ方はしないだろう思います。
モバイルの狭いモニタで表示される向けのインフォメーションや導線を考え尽くして、ものすごく単純化されてないと、自分だったらイライラするはず。
結局はちゃんと専用設計しないと CV 見込めないというか。
ただでさえ多い文字なんてなおさら読んでもらえない、個別の注意事項も読まない、面倒な入力はますます面倒に、っていう悪循環。
そこに、表示できているからこれでいいでしょっていうケチ臭い貧乏神みたいな経営側の満足が加わったら、零細企業としてはそこで変な感じでモバイル向け対応が終わっちゃうだろうし、それじゃ売り上げには貢献しない気がします。
本来は経営側の満足は「数字」なはずなんだけど…、ウェブサイトの場合は「見た目の自分の好み」で言うことを頻繁にコロコロ変えるような手合いが多いだろうし、自分の好みや、自分だけの脳内で一般化されている売れるサイトや好きなサイトのイメージがあって、それを単純に比較材料にして、いつまでもああでもないこうでもない、ここをこうしろあそこをこうしろっていう感じで無限ループ、そうやって変えることをデザインをやってるだとか、より売るための仕事のアイディアを出してるだとか思ってる節があったりするんじゃないでしょうか、アホというかもう迷惑人間ですね。
なんでそういう設計になっているのかという表立って目には見えていない部分については、一般のユーザーと同じく見えていないので、色だとか大きさだとか場所だとかについていろいろとトンデモ指示を出してくる、あまりにもうるさいので実装する、結果が出ないどころか、やる以前と比べて状況が悪化する、で、やっぱやめよう、戻そうってなる。
だいたい、フルサイトの画面と広告チラシとの区別がついてないんですよね。
インターネットでのユーザーの行動=チラシを読んでる人の行動、感情変化だと思ってる節がある。
目的があって、自分の検索クエリで訪問してきてる人が日曜日の広告を隅々までチェックしてるオヤジみたいな行動をする、そういう行動しかしないという証拠でもあんのかと小一時間問い詰めてもまず無駄です、時間の無駄。
先進的な企業の場合を除き、そもそもフルサイトですらそんなんじゃないでしょうか。
ここを読むとモバイル向けのデザインってのは大変だなと思うわけで
http://www.usability.gr.jp/alertbox/mobile-usability-update.html
文中の
モバイルではコンテンツがクロームよりも優先されなければならない、ということをサイト側がついに理解したことである。(「クローム」とはボタンやメニュー、リンク等のすべてのUI要素のことである)
この実現化がまず簡単に越えられない壁。
企業やデザイナーみんなが抱えてる悩みどころも同じかなと。
ユーザーエクスペリエンスの観点から見て、根本的には『既存のコンテンツをモバイルで表示されるよう見た目を変える』だとか、『UIデザインのトレンドに乗る』というものじゃないんですよね。
よくありがちなことはやっぱここでしょうね。
・サイトがレスポンシブかどうかはユーザーにはどうでもよいこと
・ページが長すぎて、あるページで探していたものを何も見つけられなかった
"モバイルに合ったエクスペリエンスを提供する必要があることを大半のサイトがついに理解した"
"フルサイトのエクスペリエンスはモバイルではそう簡単に提供できないことをほとんどの企業が理解した"
その段階は過ぎて、じゃあモバイル向けサイトどのように構築しましょうかと。
専用設計か、レスポンシブデザイン一発流し込みか。
”モバイル専用サイトとレスポンシブサイトを区別するものはコンテンツと機能のパリティではない。”
”サイトがどのように実装されているかというのは重要ではない。”
…じゃあモバイルにとっての最適なユーザーエクスペリエンスを提供しているものは『なにか』、あなたんとこのモバイル向けサイトではそれが提供できてんのか?ってところ。
結局のところ、モバイルサイトのユーザビリティが悪ければ、それは「モバイルに最適化」されてないサイトってことで。
表示の最適化とここは別の問題、一番大事な意味を持つところ。
ストレスなく使ってもらえるかどうか、流入量に見合うCVに至るかどうか。
ここをちゃんと最適化できてるかどうかでリニューアルに投資することさえおぼつかないようなリソースしかひねり出せない零細企業の明暗が分かれそうです。
てことでうちはもうダメかもしれない。
ヒトもカネも出せるとこはじゃんじゃんいいの作って見せてください。
FAQs about the April 21st mobile-friendly update
Official Google Webmaster Central Blog: FAQs about the April 21st mobile-friendly update
モバイル フレンドリー アップデートを開始します
Google ウェブマスター向け公式ブログ: モバイル フレンドリー アップデートを開始します
このアップデートには以下のような特徴があります:
携帯端末での検索の掲載順位にのみ影響する
世界中のすべての言語で検索結果に影響する
ウェブサイト全体ではなく、個々のページが対象となる"ランキングにおける他のシグナルの重要性を無視するものではありません。"
誘導ページについて、品質に関するガイドラインを更新しましたキター
品質に関するガイドラインに誘導ページの明確な例を追加するとともに、その定義を更新しました。
誘導ページかどうかは、たとえば、以下のような項目に基づいて判断されます。
- 検索エンジン用に最適化することでサイト内の有用なコンテンツや関連性の高いコンテンツにユーザーを案内することを目的としているか。そうである場合、そのページがサイトのユーザー エクスペリエンスに不可欠か。
- ページのコンテンツが極めて具体的であるにもかかわらず、一般的なキーワードで検索結果の上位に表示されることを目的としていないか。
- 検索トラフィックを増やすことを目的に、そのページにサイト上の既存の項目(場所や商品など)をまとめたコンテンツを繰り返して掲載していないか。
- コンテンツや機能において独自の価値はなく、単にお金儲けのためにユーザーを別のページに誘導することのみを目的に作成されたページではないか。
- ページが「孤立」して存在していないか。サイト内の他の場所からそのページへの移動が困難または不可能ではないか。検索エンジンのためだけに、サイト内の他のページやサイトのネットワークからそのページへのリンクを作成していないか。
とあるサイト内の有用なコンテンツや関連性の高いコンテンツにユーザーを案内することを目的としている場合でも、それを紹介するためのページがユーザー エクスペリエンスに不可欠かどうか?
これはなかなかシビアな判断が必要になってきたのかな?
ローカル検索のアルゴリズム更新でどうなる?
グーグルがローカル検索のアルゴリズムを更新した模様。
Venice Update といわれているらしきもの
先週の土曜日あたりからヤフーとグーグルの結果が違ってきたのは多分これが原因なのかも。
ローカルな場所から検索すると、全国区レベルの検索クエリでもそのローカルの地域性を反映した検索結果が返ってくるというもので、まだ少しおかしいパターンも多いけど、日本もどうやら一部のキーワードではわりと巻き込まれているみたいです。
ちなみに京都から"脱毛"(場所を指定しない限り全国レベルっぽい競合する業者の多いクエリとして)で検索したところ、ほぼ変わりないというか、だいたい全国区レベルの検索結果にかわりはなくて、一つ京都のものが入っていたって感じでした。
将来的には返す結果には検索している場所に、さらに+「時間帯」なども加味されていくんだろうなーと。
Pegion Update といわれているらしきもの
新しいローカルのランキングアルゴリズム。
ユーザーが検索を行っている地点、ローカルな検索で近い場所のものを返すみたいです。
searchenginelandによると米国だけだったものが英国、カナダ、オーストラリアにロールアウトらしい。(英語圏 だけで日本ではまだ)
自分の場合、拡張機能を入れた以外の Chrome の設定は割とデフォのまましているので、見ると勝手に自動翻訳されて、サングラスの坊主とともに「糞」とか「うんこ」とか出てくるので、この新しいローカルランキングアルゴリズムの更新はわりと目立った動きのある影響の大きなアップデートなのかな?と思ったりもしてます。
(基本気にしてないけど)
でも地域性によらないものを運営しているので、二つとも嫌な予感がしてあんまり嬉しくないアップデートかもしれない。