inali☆enably

おそらくたまにしか書かないはてなブログ

ランキングのシグナルと未来


Will backlinks lose their importance in ranking ...

被リンクは死ぬのか、SEO業者全滅か?-それはない。
えっと、死ぬのは今すでにもう死にかけてるような糞業者だけっしょ。

被リンクからオーサーランクに移行するともいってないだろうし、これからは被リンクからオーサーランクに移行して、バックリンクは重要性を失うんだなんてことも言ってない気がします、なぜならほんとに言ってなかったりする部分もあるし、こんなのとてもじゃないけど今現在の話じゃないから。

Googleにはランキングのシグナルとしてのいくつかの考えがあって、そのうちのひとつについての近い将来の有るべき姿というか理想を言ってるだけなのかもしれないですね。

人は検索を利用して探し出してまで読むんだから動機を持っているわけで、そうなると検索した人が気にするものは検索の結果たどり着いたページのコンテンツとそのクオリティなわけで、それが期待はずれのスッカスカ情報だったらガッカリするだろうし、期待に応えたいはず、となると検索者の意図や状況に対する理解が求められるので、そこらの飛躍的な性能アップがされる、返す検索結果は、誰が書いたものか(専門性・権威性)というところも重視されていて、その著者が権威であるとの認識がされていればその分の Authority Boost も込みになって上位に出てくる。

 

理想の話
たとえば「ザッケローニはなんであんな事した?」って知りたい人にとって、わけのわからない酔っぱらいみたいなオヤジが書いた「おれがザッケローニだったらあの時こうした、バカヤロー!」、みたいな話(それはそれで面白いだろうけど)が検索結果に用意されるよりも、(意図としては赤の他人の考えや評論を読みたいのではないので)ザッケローニ自身やごく近しい人が書いた「なぜ私はあの時こう判断したのか」みたいなドキュメントが出てきた方が興味のあるコンテンツだろうし、単純に役に立つし、満足するし、そもそもそっちにこそ用があるんだろうし、だから検索する人のためにGoogleそういうページを用意したい。
で、そういうページには必然的にリンクも集まりやすいだろうし、結局それだって見ることになる、ただしその見方は今までとは変わる、という感じ。


検索エンジン自然言語を理解した未来にもたらされるかもしれないのが、「そのコンテンツには何が書いてある、誰が書いたのかも正しくわかる、検索者が求めている検索の意図もわかる」という理想の状態というかひとつの到達点。なので、それが実現した暁には、サイトを評価する仕組みとしての「リンクの重要度」は変わってくる。
Authority Boost と同じように、検索者が誰かという認識も重視されてくるかもしれない。
個人情報の法的な扱いでどうなるかわかんないけど、プライバシーモードとパーソナリティモードで検索できるよ、みたいな。

その頃はもうリンクは今ほどその指標に大きく頼るような必要がなくなるため、ランキングを判断するシグナルとしてのリンクの重要度は今よりも相対的にプライオリティは下げられる、しかもかなり下げられるので、リンクは判断材料の補足としての添え物みたいな事になるかもしれない、しかもコンテンツに何が書いてあるかがわかるわけだから、その添え物の真贋や意図もわかるような状態になっている。

誰が書いたか、これもわかる状態なわけだから、専門家か、本人か、酔っぱらいかで大胆にふるいにかけることではじめから検索結果上位に不要なノイズを出さないという事も可能になってる。
どういうところからどんなふうにリンクされているのか、さらにそのリンク元のコンテンツについても何が書いてあって、誰が書いたのかがわかっている状態なわけだから、どういう意味や意図を持つリンクだな、と評価ができるわけで、価値のある関連性のあるリンクは価値があるものとして評価が可能な状態。
で、それを評価しようと思えば大きく評価できる、同時に検索エンジンをだますために取ってつけたような、キーワードだけマッチングさせて関連性を装っているだろこれってバレてしまうようなリンクの見分けはなぜかどういうわけかついてしまうので、
そういったものを使用することの効力を失う、みたいな、リンクや本数という指標に対して定量的な判断をせずに、評価する要素の重みをサイトや検索の意図に応じてバリアブルに変えつつ評価する事が可能になってくるのだろうというようなちょっとした未来の理想。


なんでこんな先の事を今言い出してるのかはわからないです。
こんなことをやろうと思えば今のコンピュータではできないので、ものすごいハードを秘密裏に開発しているのかもしれない。
もしかしてあの量子コンピュータをあてにしている?

誰が書いたかわかるとはいっても、基本、著名人や有名人でもない限り普通に十把一絡げに一律ザコ扱い(未調査で把握していない状態)だと思います。
著者情報だって、その道の専門のオーソリティであるから重用しようとするようなオーソリティ度を慮るために利用されるものなのか、単にオーサーがオーサーインデックスみたいな感じでぽんぽんインデックスされていて、かつてのP/Rのように何らかのランキングがされていてそれを評価の足しにするのか、それとも単にこれは間違いなくこの人が書いたものだ、ニセものではないといった確認用のメタ情報としてひっぱってくるだけの索引的な扱いなのかはわかりません。
そんな都合のいい理想に近づく技術革新ができるんか?、そもそも、この文章はてめえの妄想じゃないのかという、そうです酔っぱらいの妄想です。

ただ、オーサー情報はメタ情報としては確実に扱うだろうし、オーソリティ度を慮るにしてもそのジオメトリーなんてまだどうなるかすらわからないんだし、複数ページのうちの先頭にカノニカルタグがあるみたいな感じで、単純に人違いが起きないようにしたいだけかもしれないし、これでは新参殺しだとかいって嘆いたり短絡的に騒ぐ必要もないんじゃないかと。

30年間バイクになんとく乗ってる自称ベテランライダーよりも、5歳のガキのミニバイク乗りコンペティターの方がすばらしいライディング技術とかセンスを習得して持っていても不思議じゃないし、伸びシロもあるだろうし、今もう既にウルトラ級の著名人でもない限りあんまり気にする必要なんてないと思います。
FacebookとかTwitterにあふれるネットビジネスマンの自称「第一人者」なんてのはオーソリティではなくて
簡単にメッキだとバレると思いますけど、オッサンですけどお腹痛いし頭も痛いどうする!、って検索した時に、そりゃその場所にいるならこの専門ドクターに診てもらえよってなるような当たり前の権威性の認識やローカルな紐付けはどうやら開発中みたいな様子。


検索をよりインテリジェントにすることが可能になる
クエリに対して包括的な広さと深さに焦点を当て、最高の要約をより深く取得できるはじめの第一歩


Introducing the Knowledge Graph - YouTube

従来よりも関連性の高い検索結果を提供する機能、関連性のある事象を表示して、曖昧さの回避もおこなおうという「ナレッジグラフ」をスタートさせているのは、こういった理想を追求しはじめてるんだと思います。
ナレッジグラフの時にも、「スタートレック・コンピューター」のようなものを、って言ってました。

We’re proud of our first baby step―the Knowledge Graph―which will enable us to make search more intelligent, moving us closer to the “Star Trek computer” that I’ve always dreamt of building.

スタートレックのコンピューターってのは会話型のもので、ああいったものを理想にしているんだろうなと。

ユーザーが求めている情報を返す、そのなかでも最善の情報を最速で返す、そうしないとこのおっさんは数秒後にやられてしまったり事故っちゃって命がないかもしれない、それはちょっとマズい、みたいな。
Siri との会話のすごい版みたいな、前髪パッツンして耳がとんがっちゃう、みたいな。

ぶっちゃけこんなものの実現ってのはまっだまだ先の話で、検索エンジンの仕組みが今すぐドラスティックに変わるなんてことは起こらないと思います。
だいたい今でさえ日本語の場合だとわりと大きめな商用のキーワードでもとても納得いかないサイトが平気で上位に出てますし、相対的に他のサイトがダメなわけでもない状況のなかで、そういうのを見てると更新性もあんまり関係ない、リンクの質も、特にコンテンツの質も「え〜?」ってのでもほんとに上位に出てますし。
それにまだあんな露骨な某集団だって平気で生きてるじゃないですか。

これはきっと、人為的に操作できうる部分で全く気付かれないところの何かを大きく見逃しているんだろうなーと。
だからすべてにおいてまだまだなんだな〜と。

なので、SEOはこうなる!とかそういうのはなくて、きっと昨日も明日もそう変わらない。
今のところは評価する要素のパラメータを煮詰めていってる様な感じで、それだってマンデルブロ集合みたいなフラクタル集合の図形みたいなもので、大きい部分(関連性やら必然性やら)はそうそう変わり様がない気がします、刻々と流動してしまう部分は表層とか最新の部分だったりするので、、パンダやペンギンのようなものを洗練させていっても、大きいベースの部分が揺るがないサイトはほとんど影響を受けないんじゃないかと思っています。

この間からのGoogleによるスパムリンクネットワーク潰しは、そういったリンクのクラスタの特徴を把握して目を付けて、アカンやつを抽出する精度やら技術がアップした、って事なんでしょうけど、かといってそれがユーザーが求めている情報を返す技術に直結しているか、応用できるのかなんてのはわかりません。
将来、超超Siri みたいなのとの会話と、その答えがおそろしいくらいのレベルになる頃には、もしかしたらもう生きていないかもしれないし。

ところで、Google自然言語を理解した未来にもたらされるかもしれないのが、それに対応するようなスパムの発達。

「そのコンテンツに何が書いてある、誰が書いたのかもわかるようになっている」というそれなりの状態を自動的に作り出すような、著作者としてのキャラクターやら性格付けやらされた架空の人によるほとんど自然言語で生成されるスパム用コンテンツ、コンテンツとしても評価されるリンクとしても使える、みたいな。
こんなのができたら機械以下の人やらクラウドソーシングでスパムコンテンツ外注やらは死にますね、まあSFなんですけど。

…な〜んてね、全部個人の感想とかウソとかです。
たまにウソ八百並べて書くのも面白いかもしれない。

 

 

カッツ隊長のビデオの件についてはここが一番しっくり来るいい記事になっているのではないでしょうか。

notnil creation weblog

被リンクは死ぬのか?マット・カッツの話を和訳してみた

 

組み込んできたようです。

Google’s Knowledge Graph Expands Into Google Maps

http://searchengineland.com/googles-knowledge-graph-expands-google-maps-191273

Googleマップ内にナレッジグラフを拡張、その土地を検索することが確認されています。
やってみたけど日本ではまだでないですね。

 

とおもったら来てたんですね(笑)

グーグルも導入 突然登場した「量子コンピューター
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1202M_S4A510C1000000/